ストレスが原因で慢性頭痛が起こる!症状タイプに合った解消法とは
適度なストレスは心身の緊張を高め、集中力や作業能率を上げるなどの「良い効果」が期待できます。
しかし、このストレスが過剰になると緊張状態が高まり続け、心身に疲労を与えていきます。
実は、ストレスでも頭痛が起こりやすくなるのです。
そして頭痛の種類によっても、頭痛の出現の仕方が違います。つまりは対処法も違うので、それぞれにあった方法で頭痛予防する必要があるのです。
ここでは、なぜストレスによって頭痛が起きるのか。その理由と、頭痛予防のストレス解消法について説明してきます。
ストレスによる頭痛の原因
頭痛には色々な種類があります。ここでは一般的な2大慢性頭痛の
- 片頭痛
- 緊張型頭痛
について説明していきます。
ストレスが原因となる頭痛1.片頭痛の場合
ストレスが溜まってくると、心身の緊張が持続して肩が凝ったり、筋肉の収縮により血流が悪くなったりして頭痛が起こります。
片頭痛になりやすい人の場合は、その緊張から解放され、一段落した時に起こりやすいです。ストレスが急激に緩和されてリラックス状態になると、その落差が原因となって、頭痛を起こしてしまいます。
ストレスが原因となる頭痛2.緊張型頭痛の場合
緊張型頭痛になりやすい人は、ストレスによって緊張状態が持続している時に、起こりやすいと言われます。
そのため、緊張から解放されてリラックスできたり、ストレスからなくなったりすると、痛みが和らいできます。
緊張型頭痛になりやすい人の特徴としては、根が真面目で責任感が強く、色々と抱え込んでしまう人や、手抜きができない人がなりやすいですね。
自分に合ったストレス解消法を見つけよう
頭痛は周囲の人からは見えないものなので、我慢するのもつらくなってきます。
しかし、自分なりの対処法が分かれば、ストレスを溜め過ぎることが減ってきます。結果的に頭痛予防につながりますよね。
ここからは慢性頭痛を持っている方に向けて、色々なストレス解消法をご紹介します。実際に行ってみて、リラックス効果が得られたり、頭痛が軽減されたりするようでしたら、続けて行ってみて下さい。
ストレス解消法を見つけよう1.ハーブティーを普段の飲み物にする
一見、おしゃれな感じがしますが、普段の飲み物をコーヒーや紅茶などにしている頭痛持ちの方はいませんか?
コーヒーや紅茶にはカフェインが多く含まれています。片頭痛の方の場合は、このカフェインによって血管収縮させるので、頭痛が軽減されます。
しかし習慣的に飲み続けていると、カフェインの効果が切れて間もなく血管が拡張し、また片頭痛を起こしてしまいます。
ひどい場合はカフェインの依存状態になりますので、注意しましょう。
一方、ハーブティーはノンカフェインです。また、香り成分にリラックス効果があるのでオススメなのです。
ストレス解消に良いハーブには、
- レモンバーム
- ペパーミント
- カモミール
などがあります。
しかし、好きな香りには個人差があり、無理に使うのは逆にストレスになってしまうので、可能であれば専門店などでハーブティーを試飲させてもらうのが良いでしょう。
「いいにおいだな」「おいしいな」という基準は、直感でいいですよ。それが自分に合ったハーブティーを探すコツです。
ストレス解消法を見つけよう2.寝る前にぬるめのお湯で半身浴をする
ぬるめのお湯(38~40度くらい)にゆっくりつかることで、血行が良くなり、筋肉の凝りが良くなります。
また寝る前に入浴することが一日の疲れを取り、ストレス解消に役立ちます。
時間の目安は20~30分くらい、そして水分補給を忘れずに行いましょう。
一方で、片頭痛の方が痛みにある時に入浴すると、血流がよくなり過ぎてしまい、かえって痛みが強くなってしまうこともあるため、気をつけましょう。
また、天然塩50gに好きな精油3滴を垂らして、お湯をはった浴槽に入れて使う「バスソルト」もオススメです。
- ラベンダー
- カモミール
- ローズマリー
- マジョラム
などはリラックス効果も高く鎮痛作用もあるので、頭痛緩和目的での使用に有効です。
ハーブティー同様、好きな香りには個人差があります。また雑貨屋さんなどで安価に売られているものの中には、合成香料や石油を使っているものがあります。
やはり精油も専門店で香りを確認した上で、購入される方が安心ですね。
ストレス解消法を見つけよう3.しっかりと睡眠を取る
きちんと寝ることによって、頭痛の原因となる疲労の回復や、ストレスを軽減させる効果が期待できます。
適度な睡眠時間には個人差があるので、自分に適した睡眠時間を知ることが大事です。
寝不足もよくありませんが、寝過ぎもダメです。
休日でもいつもと同じくらいの時間に寝起きすることで生活リズムが整います。また、自分に合ったちょうど良い睡眠時間を確保することもできます。
日中に疲れを感じた時に昼寝をすることは、その後の活動力が増すので良い方法ですよ。
しかし、長時間の昼寝は生活リズムがくるってしまい、それがストレスになってしまうこともあるので、昼寝は30分程度にとどめるのが良いでしょう。
ストレス解消法を見つけよう4.30分程度のウォーキングをする
有酸素運動は無理なく20分以上続けて行うと効果的です。
心肺機能を強くするだけでなく、体内に新鮮な酸素が取りこまれることで血液循環が良くなり、頭痛が改善されます。
神経伝達物質のひとつである「セロトニン」は、血液中に約8%存在すると言われています。このセロトニンには血管収縮作用があるため、片頭痛の原因とされているのです。
しかし、セロトニン神経を有酸素運動によって鍛えることができるとも言われています。
セロトニンは脳内にも約2%存在しています。様々な働きの中には、抗ストレス作用もあります。
運動によって自然とセロトニンのコントロールができるようになるのです。
また、首周りの筋肉や背筋が鍛えられることで、身体の凝りが起こりにくくなります。
このように、運動は緊張型頭痛の方の予防にとても有効なのです。
手軽に行える有酸素運動はズバリ、ウォーキングです。
あくまでも、ストレス解消目的として行うことを意識してください。時間のある時には、好きな場所や自然のある場所を選んでみると良いでしょう。姿勢正しくリズム良く、少し早足で歩いてくださいね。
時間のない時は、いつもよりひと駅前で電車を降りて歩くのも良いですよ。意識して多めに歩くだけでも効果があります。
無理なく楽しく続けられるようにすることで、気持ちが元気になり、ストレス解消につながります。
頭痛に対して思い悩まないようにするのも大事
頭痛予防をするために、まずやっておくと良いことがあります。
- どんな時に頭痛が出やすいのかを知ること
- 自分に合った鎮痛剤を常備しておくこと
- 場合によっては病院に受診し、相談できるお医者さんを見つけておくこと
こうした準備をしておくことで、頭痛に対して不安にならずに済みます。
さらに、自分に合ったリラックス法を実践することで、頭痛に対して速やかに対処することができます。
不思議なもので、痛みは気持ちが沈んでいる時に、より強く感じる傾向にあります。これでは余計に頭痛がひどくなってしまいストレスになってしまいます。
上手にストレス解消しながら頭痛予防に心がけ、快適に過ごしていきたいですね。